Q 精神科の薬は飲み始めてもやめられますか?
A 今の精神科の治療では、薬はなるべく少なくしよう、薬をやめて治療を終了にしていこうという考えが主流です。しかし、やめると症状が出てきてしまう場合もあり、その場合は自分に必要な薬と考えていくことが必要になります。定期的に、今飲んでいる薬が状態にあっているのかを相談しながらすすめていくことが大事です。
Q 精神科の薬には依存性はありますか?
A 精神科の薬には、依存性のある薬もあります。ベンゾジアゼピン系といわれる薬で、抗不安薬や睡眠薬の種類です。そのような薬は長く内服していくと、薬が効きづらくなってしまいます。一方、効果的に使用すれば症状を速やかに抑えることができるため、心配しすぎずに相談しながら使用していくことが大事です。
Q 精神科の薬は突然やめても大丈夫ですか?
A 精神科の薬を長く飲んでいる場合は、突然やめると、一時的な自律神経症状(めまい、汗をかく、震える、不安が強くなる)などの症状がみられることがあり、自分の判断でやめることは勧められません。精神科医と相談しながら減薬を行いましょう。
Q プライバシーは守られますか?
A 守られます。会社や家族にその受診内容をお話しすることはありません。
(ただし、受診された方の命の危険性が高いと考えられる際に命を守る医療行為としてその方の保護者に状況をお伝えする場合は除きます。)
Q なぜこころの病に薬が効くのですか?
A 精神科の薬は脳神経に作用します。感情や行動が脳神経の流れの乱れとして起きる場合があり、その場合には薬が効果を発揮するのです。
Q 精神の障害になっても仕事はできますか?
A 薬やカウンセリングの治療を受けながら働くことは十分可能です。一般雇用の仕事が難しい場合は、障がい者雇用として企業で就労したり、作業所で作業という仕事を続けることもできます。
Q 障がい者雇用って何ですか?
現在は、国が企業に対してある一定の割合で障がい者を雇用するように義務付けており、障がい者であることを伝えたうえで就労していくことを障がい者雇用と呼びます。障がい者雇用を受けるためには、精神障害者手帳を取得して、就労支援事業所に通ったり自分で応募したりして就労します。
Q 自立支援医療って何ですか?
自立支援医療とは、通院費用や薬の代金の負担軽減の制度です。最寄りの市や区役所が窓口になっていて所定の手続きと診断書が必要です。
Q 精神障がい者手帳をとることはできますか?障害年金は受け取ることはできますか?
精神障がい者手帳も障害年金も、ある一定の条件を満たすことが必要になります。その条件には、初診日、今の精神状態、生活状況などがあり、診察の中で相談していくことになります。