うつは現代の社会の中では身近な症状です。うつの主な症状は、気分が沈む(抑うつ感)、何もしたくない(億劫感)というものです。一時的で軽い症状であれば自らの力で乗り越えることができますが、症状が長引いたり社会生活や日常生活に支障をきたすようになった場合は、早めに相談ください。
本院では、ストレス要因を探りながら、うつの強さと症状に合わせて、一時的な薬物療法、漢方、カウンセリングなどを患者さんの希望と合わせて行っていきます。
(軽いうつの症状)
〇食欲がない おいしくない
〇眠れない 寝すぎる
〇不安
〇何もしないで時間が過ぎてしまう
〇集中力がなくなる、ぼーっとしてミスが多くなる
〇頭痛、おなかの症状、体の痛みなど体の症状があらわれる
(強いうつの症状)
〇体重が減る
〇休日も楽しくない
〇不安でそわそわと落ち着かない
〇全部自分が悪いと思う
〇自分に価値がないと思うようになる
うつ気分が起きているときには、脳の神経のセロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンという物質が少なくなっているといわれています。
そのため、SSRI、SNRI、ドパミンを調整する薬などを使用して治療を行います。
軽いうつ気分であれば、睡眠をしっかりとること、軽い運動をすること、不安をとる薬を使うことなどでも改善することがあります。
また、糖尿病や甲状腺機能の障害、貧血など体の病気、バランス、ホルモンの問題でもうつを引き起こすことがありますので、必要な際には体のチェックをお勧めします。